カオスな急成長期を支えた「カルチャーフィット」の力。ユーザーライクが語る、ITフリーランスと創るAIネイティブな開発組織

ユーザーライク株式会社
userlike

サブスクリプション事業を基盤に急成長を遂げるユーザーライク株式会社。事業拡大に伴うリソース不足というカオスな状況下で、同社はどのように組織を立て直したのでしょうか。今回は、ITフリーランスが雇用形態の垣根を越えて活躍するフラットな組織文化の秘訣や、「カルチャーフィット」を重視したギークスの人材提案がもたらした成果についてお話を伺いました。

目次

事業の急拡大と雇用形態の垣根を越えたフラットな連携

ユーザーライク①

まずは、ユーザーライク株式会社のメイン事業である花のサブスクリプションサービス「bloomee」およびECサービス「bloomee store」など、現在の事業内容のアップデートについてお伺いできますでしょうか。

朝倉様:花のサブスクリプションサービス『bloomee』が10周年を迎え、累計会員数は35万以上となり、お花のお届け本数も3000万本を超えました。『bloomee』をはじめとするサブスクリプション事業を大きな基盤としつつも、現状に満足することなく、今後はギフト領域などを新たな軸として新規事業をさらに拡大していきたいと考えています。

リモート環境下で職種を跨いだ連携を継続するために、意識的に行っているアクションはありますか?

朝倉様:大きく分けて2つの仕組みを取り入れています。1つ目は、全社的な情報連携の場を定期的かつ徹底的に設けることです。開発領域だけのクローズドな話にとどまらず、会社として現在どのようなことを考え、どういった方向に向かっているのかという前提の情報を、なるべく多くのメンバーがキャッチアップできる状態を作っています。
2つ目は、ユーザーインタビューの内容を共有する報告会です。これはリモートとオフラインを合わせたハイブリッド形式で実施しています。普段の業務では直接関わりの少ないメンバー同士でも、こうしたワークショップ形式の場で意見を交わすことで、「顔を知っている状態」を維持できます。エンジニアチーム内においても、リモート環境ではコミュニケーションのハードルを感じやすいからこそ、日々の業務で意識的に対話の機会を増やし、メンバー間の距離を縮める工夫を続けています。

幅広い事業展開が、雇用形態を問わないフラットな働き方を生んだとお伺いしました。実際に業務委託の方がご自身の担当領域を超えて活躍されていると感じるシーンはありますか?

朝倉様:はい、日常的に多くの場面で感じています。例えば、新しい施策を動かす際、仕様や意図が分からない部分があれば、業務委託のメンバーが直接施策の担当者に聞きに行ってくれたり、「こういう風にした方がもっと良くなるのではないか」と仮の構成を作って提案してくれたりしています。
弊社では、正社員と業務委託のメンバー間での情報の垣根をなるべく少なくするように意識しています。事業に関わる一部の機密数値などは別ですが、それ以外の前提情報については透明性をもって共有しています。情報格差をなくすことで、雇用形態に関わらず双方が主体的に提案を行い、より良いコンセプトを生み出していくことができると考えています。

急成長の裏側にあった「カオスな環境」と採用の壁

ユーザーライク②

ギークスのサービスを導入される前、事業の急成長に伴ってリソース不足に陥っていたと伺いました。当時の現場のリアルな状況はどのようなものだったのでしょうか?

朝倉様:コロナ禍のタイミングで事業が急成長し、ユーザー様が一気に増えた時期がありました。サービスが伸びること自体は大変ありがたいことなのですが、組織の規模が大きくなるにつれて、これまで見えていなかった問題が一気に顕在化しました。 当時は、運用プロセスの不備やテストコードの不足といった技術的な負債も多く、突発的なシステム障害が発生するリスクの高い状況でした。限られた時間の中で、サービスの成長スピードを落とさずに品質を維持して業務を遂行しなければならないという状況に、現場は非常に苦労していました。

開発環境が整いきっていない状況で、求めるスキルを持つ人材を採用することに対し、どのような難しさを感じていらっしゃいましたか?

朝倉様:おっしゃる通り、当時は環境が整っていないカオスな状況でした。そのため、単に「スキルが高い」というだけでなく、そうした整っていない環境に飛び込んでくれる前向きさや、一緒にアイデアを出しながら環境自体を良くしていける推進力を持った人材が必要でした。 しかし、そうした高いスキルとマインドを併せ持つエンジニアを採用するのは非常にハードルが高く、「組織を良くしていきたいが、それに適した人材がなかなか見つからない」というジレンマに直面していました。

「カルチャーフィット」を深く理解した人材提案が決め手に

ユーザーライク③

数ある人材サービスの中で、朝倉様から見て、ギークスの営業担当のどのような点をご評価いただいていますか?

朝倉様:ギークスの営業の方は、弊社のカルチャーや「どういう人材がマッチするのか」を非常に深く理解してくださっていると感じます。 実際に、新しいシステムの開発に向けて募集を開始した際、一番初めの打ち合わせのタイミングでご紹介いただいた方が、現在、大活躍してくれています。弊社の雰囲気や、チームに馴染んで主体的に動ける人物像を的確に捉えた上でのご提案だったので、非常にスムーズにマッチングが進みました。
ギークス営業担当:私自身も、ユーザーライク様の皆さんがとても穏やかでコミュニケーションが取りやすい雰囲気だと感じており、その社風に惹かれました。「とにかく前に進めよう」というよりも、しっかりと対話をしながら進めていける方をご紹介するように心がけています。

(ギークス営業担当へ)ユーザーライク様のカルチャーに合う人材をスクリーニングする際、具体的にどのようなポイントを重視していたのでしょうか?

ギークス営業担当:対話ができる方、というのももちろんですが、ユーザーライク様の長期的な事業成長を見据え、特定の作業に留まらず、設計から運用まで主体的に推進できる人材を厳選しました。

業務委託主導のAI導入と、手厚いサポートが生む好循環

ユーザーライク④

実際にITフリーランスの方々が参画されてから、組織にどのようなポジティブな変化がありましたか?

朝倉様:環境が整っていない中で参画していただいたにも関わらず、業務委託のメンバーが組織の基盤作りから大きく貢献してくれました。 例えば、テストコードが揃っていないという技術的な課題に対し、改善のための仕組み作りを提案してくれたり、今では当たり前になっているKPTを用いたクォーターごとの振り返りも、彼らの知見や提案がきっかけで組織に定着したものです。

「Claude Code」などのAIツールも積極的に導入されていると伺いました。このプロセスにおいても、フリーランスの方が貢献されているのでしょうか?

朝倉様:はい、まさにその通りです。今年に入って導入した「Claude Code」などのAIコーディングツールやAIコードレビューで使用している「Code Rabbit」は、業務委託のメンバーからの提案でスタートしました。彼らが個人的にAIツールを学習し、「実務でも使いたい」と声を上げてくれたのです。 弊社としてもAI活用を促進していく方針があったため、「とにかくやり切ろう」とスピーディーに承認を出しました。現在では、リリースする施策の約90%以上でAIツールが利用されるほど定着しており、最新技術をキャッチアップし業務に落とし込んでくれる彼らの存在は非常に心強いです。

フリーランスの方々がモチベーション高く、未知の領域に対しても自走して取り組んでくれる理由や、そのために工夫されていることはありますか?

朝倉様:クォーター単位でエンジニアチームの編成を見直す際、「今後どういうことをやってみたいか」「どんな技術に興味があるか」を相互理解を兼ねてチーム内で共有し合い、なるべく本人の関心に合わせたアサインを調整するようにしています。
また、ギークスの営業の方と定期的な打ち合わせを行い、稼働中の方々の評価や「もう少しここを頑張ってほしい」といった期待をお伝えしています。それを第三者であるギークス経由で定期的にフィードバックしてもらうことで、モチベーションの維持・向上に繋がっているのではないかと感じています。

育児に伴う稼働調整や業務調整など、フリーランスに対しても非常に柔軟なサポート体制を敷かれているのも印象的です。

朝倉様:弊社では、長期で働いてもらうために厳密なルールで縛るのではなく、「パフォーマンスを発揮して動ける状態」をいかに維持するかを大切にしています。 個人のライフスタイルや考え方を尊重し、プライベートと業務を両立できるよう、可能な範囲で契約や稼働の調整を行っています。実際に、業務委託のメンバーで育児に伴う稼働調整を行い、働き方を調整しながら活躍し続けてくれている方もいます。ドメイン知識を持つ優秀な方が、環境の変化に関わらず長く残ってくれることは、チームにとって非常に大きなメリットです。

AIネイティブな開発組織への挑戦と、他社へのメッセージ

ユーザーライク⑤

今後、事業目標に向けてエンジニア組織をどのように強化していきたいとお考えですか?

朝倉様:開発面で、直近で一番チャレンジしたいのは、やはり「AIの活用」をさらに推し進めることです。既存のサービスにどうAIを適用していくかというフェーズから一歩踏み込み、今後は新しいサービスをゼロから作る際にも、最初からAIを前提とした「AIネイティブ」な開発を試みていきたいと考えています。そこで得た新しい知見を、既存サービスにも還元していくようなサイクルを作っていきたいですね。

佐藤様: 採用面に関しては、正社員雇用となるとどうしても即戦力やスキル重視になりがちですが、今後はスキル面で少し懸念があっても、ユーザーライクで働きたい!という熱意が強い方については、まずは業務委託として参画いただき、お互いのマッチングを図るというアプローチも視野に入れていきたいと考えています。

最後に、リモートワークや組織の変化に悩む採用担当者やEMに向けて、メッセージをお願いします。

朝倉様:弊社もリモートワークが始まった当初は、情報連携や雑談などのコミュニケーション不足に悩まされました。しかし、一気に解決する魔法はなく、そうした課題から逃げずに一つずつ向き合い、地道な改善を積み重ねていくことが結局は一番の近道だと実感しています。 また採用においては、スキルが完全にマッチしていなくても、当社のプロダクトに対する情熱や、カルチャーへの適性を重視することで、予想以上の成果を出してくれるケースも多々あります。今後も、実績や熱意に基づき、共に成長できる仲間を増やしていきたいと考えています。

あとがき

オフィスを彩る花々のように「温かくフラットなカルチャー」が根付く一方で、業務委託メンバー主導でAIツールを迅速に定着させるなど、先進的でアジリティの高い開発組織を両立されている点が非常に魅力的でした。
急成長期の壁を乗り越える上で、スキルだけでなく「カルチャーフィット」や「製品への情熱」がいかに重要か、実例をもとにお話しいただきました。
ギークスでは今後も、企業様固有の文化やビジョンに徹底的に寄り添い、共に成長できる最適なITフリーランスのご提案と手厚いフォローで伴走してまいります。

導入企業様ご紹介
会社名 ユーザーライク株式会社
ビジネスのためのIT人材サービス
050-1741-7454
営業時間:9:30〜18:30(土日祝除く)